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A-7 皮膚膿瘍と変わった直腸内容物の例
写真1 
パンサーカメレオン(アンバンジャ・レインボー) 
Furcifer pardalis


それほど削痩していないし、外見上はきれいそうにみえましたが、よく調べると皮膚膿瘍になっている部分がありました。
写真2 尾部の膿瘍






写真3 左前肢端の膿瘍
写真4 内臓側面

A:肺(膜を張っているように見える部分)
B:肝臓  C:腎臓  D:脂肪

腎臓と脂肪が赤いまだらになっていました。
写真5 腎臓部分の拡大

     C:腎臓  E:精巣
写真6、7 直腸を切開したところとその内容物。

消化管内にはまったく食物残渣がありませんでしたが、排泄される直前の直腸内に、通常の便とは異なる物体が貯留していました。(黄矢印) 溜まっていた物質は、もちもちと弾力 があり、やや粘つき、崩してみても昆虫等の残骸はなく、顕微鏡で観察 すると、細長い細胞組織の塊のよう でした。また、これが貯留していた直腸粘膜は、写真のようにかなりただれて出血していました。粘膜に付着している白い残渣(ピンク矢印)も、もちもちした 弾力があり、青矢印で示した固まっている物質と同質のようでした。この物質は、もう排泄手前の位置の直腸まで移動してきていますし、大きさも硬さも十分排泄可能な範囲だと考えられますが、顕微鏡観察では、どうもこのカメレオン自身の腸粘膜組織の塊のような気がしました。生前にどんな食事を与えられていたのかも知りたいところです。

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