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C-2 軟卵摘出と遺残卵黄の2例

グリーンイグアナのメスでは、冬から春にかけて産卵に関するトラブルがよく発生します。ここでは、卵関連の症例を紹介しましょう


写真1 グリーンイグアナ Iguana iguana 
       推定3歳齢 ♀   SVL30cm

ひと月間食欲廃絶とのことで、冬だったこともありレントゲン、超音波エコーを撮ると、卵を持っていることが判りました。レントゲン写真では腹部に丸い陰影がいくつも見えています。

写真2

各種治療にも反応せず状態も落ちてきたため、開腹手術にて卵巣を摘出することになりました。卵は卵殻を形成していない軟卵の状態でした。(矢印)

写真3 

摘出した左右卵巣とその中の軟卵。軟卵の場合、卵殻を形成して産卵することができれば一番いいのですが、中には軟卵のまま徐々に吸収されて縮小していくものもあれば、この例のように長期に渡って縮小も卵殻形成もせず、拒食が続く場合もあります。この症例は術後順調に回復しました。
次は、別のグリーンイグアナ(推定4歳齢) SVL80cmの、解剖時の様子です。時期は夏、8月です。

写真4 

左右卵巣。白い粒々はこれから卵として発達していくはずのものだったのか、退縮後なのか不明。卵巣に大きな塊が付着しています。(矢印)

写真5 

塊を切開してみると、中には卵黄が固まった様なものが含まれていました。柔らかくはないので、前シーズンの卵の残りでしょうか。



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