動物病院/福岡県/福岡市/南区/老司/犬/猫/エキゾチック/ペット/児玉どうぶつ病院

C-1 低温火傷により内臓が露出した例
写真1 グリーンイグアナ ♀
      Iguana iguana


2~3歳齢の個体。
内臓が飛び出しています。(矢印)
イグアナに必要なだけの高い環境温度(空気全体の加温)が与えらなかったため、熱を求めて仕方なくフィルムヒーターの上にずっといるようになってしまい、結果として腹部が低温火傷を起こして組織が死んでしまったのが原因で皮膚、筋が破れて内臓が露出したものです。
写真2 手術時の腹部の様子。

A:低温火傷により組織が壊死
  して変色している部分
B:正常な皮膚

変色している皮膚・腹筋をすべて取り除いてしまうと、哺乳類のように皮膚が伸びないので、お腹を閉じるのに必要な「余裕」がなくなってしまうくらい広範囲に壊死していました。そこで、「完全に死んでいる」と思われる組織はすべて取り除き、グレーゾーンの組織は腹部を閉じるのに最低限必要なだけ残してできるだけ切除しました。また、この個体はケージに小石を敷いていたので、露出していた内臓にもたくさん付着しており、それらもきれいに洗い流してからお腹の中に戻しました。小石は、日常的に食べていたようで腸の中にもたくさんの小石が認められました。
写真3 術後1週間目の患部。

腹部だけでなく、後肢にも変色している部分がありますが、皮膚が壊死している部分です。(写っていませんが前肢にもあります。)幸い、傷は開くことなく、徐々に変色した部分の面積が狭まり、正常皮膚と置き換わっていき術後3ヶ月目には全ての皮膚が正常に戻りました。

掲載されているすべての内容について
無許可で複写・転載することを禁じます。