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D-3 水槽内に洗剤が入り死亡した例
写真1 ナガクビガメ(♂)ニューギニア産
      Chelodina spp.


しばらく前から元気食欲が無かったが、今朝水槽中に食器用洗剤が落ちており、カメは死亡していたとのことで持ち込まれた個体です。
写真2

腹甲を外すと、心臓と心臓を包む膜の間に大量の液体が貯留しているのが認められました。(矢印)また、内臓全体に脂肪が大量についており、ライトの光の下で全体がギトギト光る程です。肉付きも良すぎるくらいで、肥満していました。
写真3 

ケヅメリクガメの内臓腹側面 。体の大きさは違いますが、写真2の例の心臓、体の割合と比べて見て下さい。(矢印:心臓)
写真4

心臓を取り出し、貯留した液体を除去すると心臓自体は普通、もしくは小さいくらいでした。(矢印:心臓)液体貯留によって心臓のシルエットが大きく見えていたようです。 死亡する前から食欲等が減退していたことと関係があるかも知れません。   
写真5,6

肝臓は、白っぽく変色し、切れ目を入れてみるとまだらでした。洗剤によって中毒を起こしたためか、もしくはそれ以前から問題があった可能性もあります。肥満しているため、脂肪肝になっていたのかも知れません。
写真7

胃、腸管内には何も内容物が入っていませんでした。
(矢印:胃を開いたところ)    
写真8 

腹腔内尾側を頭側から見た写真。

A:脂肪。筋肉上に白っぽくトリ脂様に見えるものが全て脂肪。食用に養殖でもされていたのかと言うくらい脂肪がすごかった。
B:精巣。左右ひとつづつ。
C:ペニス(黒色部分全部)
D:膀胱

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