動物病院/福岡県/福岡市/南区/老司/犬/猫/エキゾチック/ペット/児玉どうぶつ病院

A-8 腎臓と腹腔内脂肪の外観比較4例
カメレオンの腎臓と、腹側腹腔内に付いている脂肪の外見上の比較をしてみます。
写真1 

パンサーカメレオン(アンバンジャ・レインボー) ♂
Furcifer pardalis     
写真2 

左側の胸壁、腹壁を除いて内臓側面を見ています。
A:肺(網目状にかぶさっているもの)
B:肝臓  C:脂肪(左右に1つづつある)
D:腎臓  E:精巣
写真3

腎臓と脂肪。どちらも赤くまだらになっています。

写真4
左腎をめくる。精巣(E)とその下に右腎が見えます。
腎臓と腹腔内脂肪がこのパンサーのようなまだら色になっている事が割合に多くなっています。

写真5
 パンサーカメレオン ♂ 
      Furcifer pardalis


写真6 矢印:その腎臓(左下の黒
          いのが精巣)

写真7 エボシカメレオン
      Chamaeleo calyptratus

写真8 その腹腔内脂肪
この例では、まだらではなく、均一な色をしています。他の例を紹介しましょう。
写真9 

メラーカメレオン ♂ 
Chamaeleo melleri
 
写真10 

その腎臓(D)と腹腔内脂肪(C)。まだらです。
写真11 

ピンクパンサー ♂ 
Furcifer pardalis
写真12 

その腎臓(D)脂肪は認められませんでした。
腎臓や脂肪パッドがもともと均一な色をしているものなのか、それともまだらでも正常なのか、どの例にしても「具合が悪くて死亡」しているわけですし、解剖検査までの保存状態も、良い悪いの差があります。外見上きれいで正常そうに見えても、病理解剖検査組織検査で異常がみつかる場合だって結構あります。結局は、死亡直後の新鮮な組織を(この場合は腎臓、脂肪)変性しないうちに処理をして病理検査をしてもらわないとわからないことだと言えます。
ただ、気になる点として以下のような項目があります。
     
     ☆ 腎臓と脂肪両方が同時にまだらになっている(脂肪があるときは)
          ⇒ 生前の全身性感染症だとか、死亡後保存状態の不備の可能性?
     ☆ まだらになっているのは今のところオスが多い。オスの方が流通量が多く
        必然的に症例も多くなるからなのかどうか。
          ⇒ホルモン、繁殖行動に関連?

今後、病理検査ができるような機会があれば利用して、さらにデータ収集していきたいと思います。


掲載されているすべての内容について
無許可で複写・転載することを禁じます。