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A-22 顎下皮下に集中したフィラリア寄生が認められた例
写真1
パンサーカメレオン
(ノシ・ベ)
Furcifer pardalis (Nosy Be)
体重 11g ♀
写真2
A:肺 B:肝臓 C:消化管 黄矢印:フィラリア虫体





写真3

左前肢の付け根近くの胸部皮下にフィラリア虫体が寄生していました。(青矢印の黄色い糸状のもの)


写真4
前肢付け根から顎下にかけての皮膚表面の様子です。特にフィラリア寄生の兆候(線状隆起等)は見られません。
写真5
しかし皮膚を剥離すると、大量の虫体が寄生していました。向かって右のピンセットでは舌骨を持っています。





写真6


胸部から顎下に向けてさらに皮膚を剥離すると、顎下に集中してフィラリア寄生が認められました。

写真7

血液を染色すると、血液中にフィラリアの幼虫であるミクロフィラリアが確認できました。


写真7

消化管を除去後の状態。  D: 卵巣  E: 腎臓

消化管内には肉眼で発見できる寄生虫はいませんでした。直腸内の便検査で虫卵は確認できませんでした。

フィラリア成虫の皮下への寄生では、線状の隆起が現れることにより気付く事が多いのですが、今回の例のように大量寄生を起こしていても外見上からは分からない場合があります。しかし、フィラリアが成虫で、少なくともオスメス両方が寄生して、仔虫であるミクロフィラリアを産出していれば、血液検査により寄生を知ることが可能です。フィラリア症にかかりやすい地域からの個体や種類は十分注意することが必要です。


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