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犬の肥満細胞腫 猫の肥満細胞腫



犬の肥満細胞腫のプロフィール
犬の肥満細胞腫

左表は犬の肥満細胞腫(MCT)の特徴を示したものです。犬の皮膚腫瘍中では最も多い腫瘍となっています。平均して9歳の老齢犬に発生が認められ、犬種では雑種やボクサー、ゴールデンレトリバー他(左表参照)に好発性があるようです。皮膚に発生する場所としては体幹が最も多く、四肢では全部位の約1/4、頭部と頚部は最も少なくなります。他の部位にもまれに発生し、結膜・唾液腺・咽喉頭・口腔などの例があります。また、内臓にも認められることがありますが、これらは皮膚の肥満細胞腫からの転移の結果と考えられています。皮膚の腫瘤は孤立して認められるもの
発生率 皮膚腫瘍全体の16~21%(最も多い)
発生年齢 平均約9歳(3週齢~19歳)
好発品種 雑種、ボクサー、ゴールデンレトリバー、ボストンテリア、ラブラドル、テリア、ビーグル、シュナウザー

が多いのですが11~14%で多発性です。その外見の様子は様々で、弾力のあるしこりであったり柔らかい脂肪のような触感のこともあり、毛で隠されて見えないこともあれば腫瘤表面が脱毛している、さらに潰瘍となっている場合もあり、しこりの大きさについても様々です。つまり「いろんな場所にいろんな外見で発見される」というのが特徴のひとつです。


さて、肥満細胞腫は「肥満細胞」という名称が入っていますが、よく尋ねられるのが「太っているから肥満細胞腫になったのでしょうか?」ということです。これはまったく関係ありません。「肥満細胞」は正常な犬でも肺や消化管などに大量に存在している細胞であり、「肥満細胞」が腫瘍性に増殖した病気が肥満細胞腫なのです。正常な時に多く存在する部位と、腫瘍が多く発生する部位は異なっています。肥満細胞の特徴にはいくつかありますが、その中でも特に重要なものをいくつか挙げてみましょう。

 肥満細胞は細胞質内に特徴的な顆粒を持つ

右図は独立円形細胞の模式図です。細胞診などで顕微鏡に
より平面的に観察した場合、この種類の細胞は目玉焼きのような形に
例えることができます。すなわち、目玉焼きの黄身に当たる丸い核と、
その周囲を取り巻く白身にあたる細胞質です。細胞を染色することに
より、それら各部分はさまざまな色に染まりますが、この時肥満細胞はその細胞質内に青~紫に染まる顆粒を含むために他の種類の独立円形細胞とは簡単に区別することができます。肥満細胞の持つ顆粒の大きさと量は、その肥満細胞の分化程度(成熟の度合い)により異なり、高分化(成熟している)なほど顆粒は大きく多量、未分化(未成熟)なほど小さく少量になります。未分化なものの中には非常に顆粒が少ないために細胞診では肥満細胞であると診断することの難しいものもありますから、顆粒が見当たらないからと言って肥満細胞腫ではないと断定してはいけません。しかし、逆にこの特徴的な顆粒が認められれば非常に診断は容易になるわけです。右写真はリンパ節の針生検により採取した細胞群です。緑矢印が肥満細胞、その他周囲の細胞はリンパ球です。リンパ球の細胞質の染まり方は薄いので良く分かりませんが肥満細胞では細胞質が顆粒で充満しているのでくっきりと認識できますね。
 肥満細胞の顆粒から放出される物質はさまざまな合併症を起こす

肥満細胞に特徴的な顆粒にはヒスタミンやヘパリンを始めとする多くの生理活性物質が含まれており、これらが放出されることによってさまざまな合併症が起こります。以下は代表的なものです。
  腫瘤をいじっていると、それにより肥満細胞が脱顆粒を起こし周囲が赤くなったり腫れたりする(ダリエ徴候)。
  胃酸の分泌が促進されることによる胃や消化管の潰瘍、穿孔。そのことにより嘔吐(血液が含まれるかも知れな
   い)、食欲不振、黒色便(消化管での出血血液が消化後排泄されると黒くなるため)、腹痛等が生じます。
  血液の凝固異常が生じ出血が止まりにくくなる、出血しやすくなる。
  手術部位などの傷の治りが遅れる。
  肺水腫(肺に水分が貯留することにより十分に酸素交換が行えなくなる)の発生。
これらのことは命に関わる場合も多々あるため、肥満細胞腫の治療では肥満細胞によってもたらされる合併症をきちんとコントロールすることが、ペットの命と生活の質を守る上で非常に重要なポイントとなります。(副腫瘍症候群を参照)


治療後の経過(予後)を予測する指標

肥満細胞腫は良性腫瘍によく使用される「○○腫」という名称が付いていますが、悪性腫瘍に分類されます。そして、悪性腫瘍の中でもなかなかやっかいな腫瘍であり、治療後の経過(予後)の明暗がはっきりと分かれてしまいます。それというのも同じ肥満細胞腫でありながら肥満細胞の分化程度、腫瘍発生部位・大きさ等により選択できる治療方法、生存率にかなりのばらつきが生じるためです。予後を予測する指標には色々な項目があります。
組織学的グレード グレードⅠ(高分化型の肥満細胞)グレードⅢ(未分化型)グレードⅡ(ⅠとⅡの中間の分化程度)とⅠ~Ⅲまで分類されます。分化程度が高い(グレードが低い)ものほど含まれる顆粒が多いという特徴(先に触れました)があるため、ある程度の予測は診察時の細胞診でも可能ですが決定には病理組織検査が必要になります。このグレード分けは最も重要で、予後予測の有力情報となります。すなわち、高分化型(低グレード・顆粒が多い)のものでは外科治療などによる腫瘍摘出により完治する可能性が高く、未分化型(高グレード・顆粒が少ない)ほど再発・転移が多く完治が難しくなります。
臨床ステージ 腫瘍の近くのリンパ節や、離れたリンパ節・臓器への転移がなく、皮膚にのみその腫瘍が存在している場合には転移している場合と比較して予後は良好となります。ステージ分類は、皮膚に発生した肥満細胞腫の個数や大きさ、その広がり方(周囲とはっきり区別できるのか、それとも境界が不明瞭なのか)、リンパ節や他の臓器への転移の程度や有無などにより区別されます。
位置 包皮周囲、会陰部、爪下、肛門周囲、その他の粘膜皮膚部位ではより未分化の腫瘍が発生し予後不良となります。内臓、骨髄では非常に悪くなります。
成長速度 数ヶ月~数年という長い間同じような状態で存在し、あまり大きく成長しないものは普通良性です。
品種 ボクサーの肥満細胞腫は高分化型であり、予後は良好な場合が多くなります。
全身症状 全身の症状、例えば食欲不振、嘔吐、胃腸の潰瘍、黒色便等が存在する場合は、より攻撃的な悪性度の高い肥満細胞腫です。(肥満細胞腫によってもたらされる合併症、副腫瘍症候群の発生により全身状態が悪化)



診断方法

肥満細胞腫は、その特徴的な肥満細胞の外見のために針生検による細胞診(腫瘍について良く知ろう参照)によって容易に診断可能です。肥満細胞のような丸い独立した細胞は他の腫瘍(リンパ腫、形質細胞腫、可移植性性器肉腫、悪性黒色腫)においても認められますが、これら他の腫瘍の細胞では肥満細胞腫に認められる青色~紫色の細胞質顆粒はありません。そのために区別が容易になっているのです。
しかし、肥満細胞腫の中には未分化で顆粒の乏しいタイプも存在し、その場合は非常に診断がしづらくなります。
実際の例でご説明しましょう。下の写真はどれも肥満細胞腫から採取した細胞を染色し顕微鏡で観察したものです。

MCTグレードⅠ(乳腺部) グレードⅡ グレードⅢ(右2枚とも。同一患者のもの)
冒頭でも図と文章でお話したように、肥満細胞は平面的に観察すると「目玉焼き」のような形をしています。黄身が細胞の核で白身が細胞質です。そして、細胞質には顆粒を持っています。高分化型のグレードⅠの肥満細胞腫(写真左)では、白身にあたる部分に青~紫に染色される顆粒を大量に含んでいるため細胞全体が青~紫に観察されます。核部分だけ染色程度が異なり、白っぽく丸く抜けているのが分かりますね。細胞以外のバックグラウンドにも放出された顆粒が散らばって細かい点々が見られます。中程度の分化をしているグレードⅡの場合(写真左から2番目)ではグレードⅠよりも顆粒が若干少なくなり、「白身」にあたる細胞質があまり染まらずに透明に抜けている肥満細胞が増えています。顆粒の密度も薄くなっていますが、バックグラウンドは放出された顆粒のせいで全体的に赤紫色に染色され、汚れたような印象を受けます。そして、未分化型であるグレードⅢ(写真左から3、4番目)ではどうでしょうか。左3番目の写真では、核はよく赤紫色に染まっていますが、「白身」の細胞質は薄い青色透明で透けており、顆粒らしきものは存在していません。左の2枚の写真の肥満細胞と比較すると、本当に同じ肥満細胞なのか疑問に思えるくらいです。しかし、そこが落とし穴です。この顆粒を持たない(少ない)タイプの肥満細胞腫こそ、最も悪性度が高く、予後が悪いため、迅速に治療を行うことが必要となってきます。そこで、顆粒が見えなくとも肥満細胞腫である疑いが持たれる場合には、躊躇せず診断的治療として外科的切除が可能な場合には広範囲に切除をし、切除が不可能な部位や場合には一部の腫瘍を切り取るバイオプシーなどを行って得られた腫瘍組織を病理組織検査に提出し、正確な診断を行うことが大切です。写真右4番目は、3番目と同一の犬の写真ですが、数枚のスライド上の肥満細胞を隅々までよく観察したところようやく数個の顆粒を持つ肥満細胞が認められました(緑矢印)。しかし、必ずしもグレードⅢの肥満細胞腫では針生検により顆粒を持つ細胞が発見できるとは限りませんので、この落とし穴にはまり込まぬよう獣医師としては注意をしなければなりません。


治療方法

肥満細胞腫の治療に用いられる治療法で主なものを挙げ、その特徴について説明します。(個々の治療方法についての一般的な特性は各治療法の効果参照)

 外科療法

腫瘍の発生した部分が広範囲に切除可能な部分であれば、手術により摘出するこの方法が第一選択となります。いかに小さな腫瘍でも、腫瘍の周囲の正常な組織を少なくとも3cmの余裕を持って広く切除を行うことが必要です。同時に、皮膚の上での広さだけでなく、深さについても十分切除します。3cmの余裕と書きましたが、どれだけ広く切除するかは「機能障害が出ない程度で可能な限り広く」ということが基本です。腫瘍細胞は目に見えるしこりになっていずとも、周囲の組織に散在しているからです。それらの腫瘍細胞を取り残せば手術箇所に再発する可能性が高くなります。再発した部分の再手術は非常にやりにくい上に再発までの間で腫瘍細胞はさらに広範囲に広がっているはずですので、初回の手術でできるかぎり広範囲に切除することが重要となります。それゆえに、十分な切除の広さが確保できない四肢などに発生した場合には、完治のために断脚を行うことも選択肢の中に含まれて来ます。
外科療法は、腫瘍の肥満細胞が良く分化しており(低グレード)、他の部位への転移がなく、取り残しせずに切除が行われれば完治が可能になる唯一の治療方法です。また、取りきれないほどの大きな腫瘍にしても、できるだけ腫瘍を切除することにより、肥満細胞からの脱顆粒が減少し、それに伴って生じていた合併症が軽減する効果もあります。
切除した組織は病理組織検査に提出し、正式な分化程度(グレード)、切除した断面近辺にも腫瘍細胞が存在していないか(存在しているなら取り残している可能性が高くなる)等の情報を必ず得るようにします。これらの情報は、その後の治療にとって必要不可欠であるからです。未分化型(グレードⅢ)の肥満細胞腫では、針生検では診断がつかず、この病理組織検査により初めて「肥満細胞腫」という診断名が得られる場合もあります。
十分な広さを持って腫瘍の切除ができない場合には(大きく広がりすぎた腫瘍、四肢の先端、包皮、会陰部など)、最初からきれいに取りきれないであろうことを考慮に入れて、術前や術後に他の治療方法(放射線、化学療法)を組み合わせる場合もあります。

 放射線療法

肥満細胞腫は放射線に中程度に感受性があります。つまり、効果が比較的良好です。放射線療法の特徴のひとつとして、放射線を照射した部分にしか有効性がないため、この治療方法を用いるにはある特定部分にのみ存在している限局性の腫瘍の場合にのみ適用されるということがあります。また、利点として外科手術が不可能な部位や、断脚等を行いたくない、体の機能を残しながら有効な治療を行いたいという場合に適しています。例えば、顔面、四肢、包皮、会陰部などに発生した腫瘍です。また、あまりに大きな腫瘍塊では放射線に対する効果がでにくく、放射線を照射することによって死滅した肥満細胞から大量の顆粒が放出され重度な副腫瘍症候群が発生する場合もあるため、照射前に外科手術を行って腫瘍サイズを小さくしてから行うこともあります。
放射線療法は非常に有効な手段ですが、この方法のみで完治するのは難しくなります。

 化学療法

抗がん剤やその他の薬品を使用して内科的に治療する方法です。しかし、残念ながら現在のところ肥満細胞腫に「非常に有効である」という抗がん剤はありません。そのため、他の腫瘍に用いられるさまざまな組み合わせの抗がん剤等を使用して治療が行われています。


その他さまざまな試みが行われていますが、一般的な治療方法としては上記の3つが主流です。実際には肥満細胞腫の場合、同じ腫瘍にかかっていてもその動物ごとにグレードや転移の有無、全身状態、腫瘍の発生部位等が全て異なり、それにより選択される治療方法の組み合わせ、それらを実施した後の予後にはかなりの違いが生じます。外科療法のみで完治するペットもいれば、放射線療法のみであったり、外科と放射線、外科と化学療法などという組み合わせで実施するもの、またはそれらに適さずに化学療法のみの場合もある、と千万差別です。
しかし、どの場合においても共通する治療上最も重要な事柄があります。それは、肥満細胞腫によって起こされる副腫瘍症候群の治療です。先に述べた「肥満細胞から放出される物質はさまざまな合併症を起こす」を思い出してください。ともすれば、肥満細胞腫の「しこり」そのものにしか目がいかなくなってしまいますが、肥満細胞腫はその脱顆粒により生活の質QOLを著しく低下させ、時として生命をおびやかすまでの悪さをしでかします。元凶である腫瘍そのものの治療も当然重要ですが、それと同時に合併症のコントロールもまたそれ以上に必要となってきます。腫瘍は取ってなくなったが、胃潰瘍で胃に穴があいて腹膜炎を起こして死亡した、なんてことにならないよう、飼主の方はペットの状態を十分に観察しておきましょう。肥満細胞腫による合併症の主なものは、消化器症状(嘔吐、黒色便、食欲不振)や出血傾向、呼吸が速い、苦しそう、等が分かりやすく、かつ重要な徴候です。通常、それらが出現する前にあらかじめ顆粒から放出される物質の働きを阻害するような薬や胃腸粘膜を保護する薬等を使用しますが、上記のような症状が現れた場合には様子を見るなどせず、早期に担当医に相談するようにしましょう。


猫の肥満細胞腫のプロフィール
猫の肥満細胞腫

猫の肥満細胞腫は、皮膚腫瘍のうちで2番目に多く発生しています。また、犬と比較して猫では内臓に発生する肥満細胞腫も多く、脾臓や、腸に認められます。腸から発生する腫瘍のうち、肥満細胞腫はリンパ腫、腺癌に次いで3番目に多い腫瘍となっています。
猫の肥満細胞腫は犬でのものと発生場所や性質が異なる部分がいくつかあります。発生する場所により治療方法や治療後の経過(予後)に関してかなりの違いが生じて来るため、別々に述べることにします。
発生率 皮膚腫瘍全体の20%(2番目に多い)
発生年齢 平均8~9歳
好発品種 シャムネコ


診断・治療方法

 皮膚の肥満細胞腫
皮膚の肥満細胞腫では、耳の後ろ、耳介、頭頂部などが好発部位になっており、次いで体幹・四肢・その他の部位という順です。診断方法は、犬の皮膚肥満細胞腫と同様に針生検などを行い、肥満細胞を確認することで行います。治療方法の第一選択は外科療法です。耳や頭部周辺は大きく切除することが難しい部分ですが、猫の皮膚肥満細胞腫は犬と比較して大部分が良性であり広く切除する必要性も比較的低くなります。切除後の組織は病理検査に提出します。
 脾臓の肥満細胞腫 
内臓の肥満細胞腫の場合、全身症状を伴うことがあります。元気減退、食欲不振、体重減少、間欠的な嘔吐などです。脾臓の肥満細胞腫では大部分が脾臓の腫大を伴うためその場合は触診やレントゲン、エコーなどで確認できます。また、内臓の肥満細胞腫では、内臓それ自体を検査するよりも血液化学検査や血液塗抹、骨髄検査等のほうが診断をつけるために有用な情報を与えることが多くあります。異常な脾臓は、針生検やバイオプシーを行う場合もありますが、脾臓はとても血管と血液に富んだ臓器であり、バイオプシーを行った時に出血が止まらないなどの危険性や、あまりにも大きな腫瘤となり、そのまま放置することにより腹腔内で破裂した場合の大出血の危険性などを考慮して、術前に脾臓自体の検査は行わずに外科的に摘出を行い、摘出した臓器を検査することにより診断を得る場合もあります。脾臓の肥満細胞腫の場合、発見した時には既に広い範囲に転移している場合が多いのですが、脾臓を手術で摘出することによりその後長期に生存可能になることが知られています。(生存期間中央値12~19ヶ月)しかし完治は望めないタイプの腫瘍です。
 腸の肥満細胞腫
内臓の肥満細胞腫の場合、全身症状を伴うことがあります。元気減退、食欲不振、体重減少、間欠的な嘔吐などです。また、腸型では血便を伴ったり伴わない下痢や発熱が認められる場合があります。腸管の潰瘍、そこからの慢性的な出血により貧血が存在することもあります。腸の肥満細胞腫は腹部の触診やレントゲン、超音波エコーでしこりが見つかることもありますが、確実な診断には開腹手術を行い、腸の病変部から組織を採取して検査する必要があります。内視鏡での腸粘膜のバイオプシーは開腹をしなくて良いという利点はありますが、診断検査に必要なだけの深さ腸の組織を採取することが難しく、間違った診断を得てしまう可能性があります。実際的には、腸管にしこりが発見された場合、そのしこりが何であるのかという「診断」としこりを除去するという「治療」を兼ねて外科的に摘出する方法が取られます。しかし、猫の腸管型肥満細胞腫は、その診断時に既に転移していることが多く、非常に予後が悪いと言えます。

いずれの部位の肥満細胞腫の場合にも、犬の場合と同様、肥満細胞の脱顆粒によって生じる合併症を適切な治療によりコントロールすることが非常に大切なことになるのは言うまでもありません。


「腫瘍」について良く知ろう
腫瘍の治療方法
(治療方法の決定1,2)
各治療方法の効果
外科療法
化学療法
放射線療法
その他の治療方法
いろいろな腫瘍 腫瘍症例集 日本獣医がん研究会



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